会長挨拶
第3回 日本リンパ浮腫学会総会 会長
第3回 日本リンパ浮腫学会総会 会長
宇津木 久仁子
(がん研究会有明病院 婦人科副部長/
リンパ浮腫治療室長)

謹啓

 日本リンパ浮腫学会会員の皆様におかれましては、ますますご活躍のことと存じます。リンパ浮腫に関する基礎的ならびに臨床的研究を推進し、リンパ浮腫の学術的進歩に貢献するとともに、会員の研究、教育および臨床力向上を目指して設立された日本リンパ浮腫学会は、設立から3年目となりました。私こと第3回日本リンパ浮腫学会総会ならびに市民公開講座を「神田明神ホール(東京都千代田区)」で2019年3月2日(土)~3日(日)に開催させていただくこととなり、光栄に存じます。
 長年リンパ浮腫の治療にあたってきた諸先輩たちのご苦労のもとで、この学会が設立され、学会を重ねる毎に、今何がリンパ浮腫の臨床や研究で必要なのか、何を知らなければならないか、取り組まなければならないか、この学会の役割が明確になってきていると感じます。
 今回の学会総会のテーマは「リンパ浮腫治療の課題―臨床、研究、制度」です。2016年からリンパ浮腫治療が保険適用になりましたが、有効に活用されていない現実もあります。学会総会では「リンパ浮腫と保険制度」、「複合的治療のエビデンス再確認」、「外科治療の効果と限界」、「リンパ浮腫の評価法」などについてのセッション、および一般演題を設けました。また、気軽にエキスパートに質問できるようなコーナーも設けたいと考えております。市民公開講座では、栄養管理と運動療法について企画いたしました。
 私たちの手で、リンパ浮腫患者の皆さんの将来に明るい光がみえてくるよう、活発に議論したいと考えます。ぜひ、学会に参加あるいは発表していただき、活発な会になるようご協力ください。会場となる神田明神ホールは2018年12月に神田明神の境内にオープンした新しい会場です。神田明神は江戸の名所でもあります。学会参加の機会にぜひお楽しみください。

謹白